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2015(平成27) 年度 生存圏科学 ミッション研究 16

更新日: 2016/01/05

研究課題

「超高層大気の全球地上観測メタデータデータベース」の国際展開

研究組織

 代表者 能勢正仁(京都大学理学研究科)
 共同研究者 津田敏隆(京都大学生存圏研究所)
新堀淳樹(京都大学生存圏研究所)
悟(京都大学理学研究科)
小山幸伸(新領域融合研究センター)
関連ミッション
  • ミッション 1 (環境計測・地球再生)

研究概要

(1)地上観測メタデータデータベースの国際展開

これまでに国内の他機関(九州大学・名古屋大学・東北大学・極地研究所)と協同して、超高層大気の地上観測データに関するメタデータの作成、およびそれらのデータベース構築、観測データの整備を行ってきた。構築されたメタデータのデータベースを用いることにより、各研究機関に分散している観測データを横断検索でき、種々の観測データを用いた総合解析が促進されてきた。今回の研究では、これまで主に国内が中心だった地上観測メタデータデータベースを海外にも拡大し、更なる分野横断的な研究や国際共同研究への発展を目的とする。

国際展開への準備としては、インドネシアおよびインドの研究機関においてメタデータデータベースの利用法、メタデータ作成・登録に関するワークショップを開催してきた。特に、昨年11月にインドの3研究機関(宇宙物理学研究所、大気科学研究所、地磁気研究所)を訪問し、それぞれの研究機関が保有する観測データのメタデータの登録法についての議論を行ってきた。その結果、メタデータ登録に関するポリシーなどについて先方との合意がなされている。今年度は、この合意を元に、インドの研究機関担当者と密に連絡を取りながらメタデータの作成・登録を行う予定である。

(2)データのトレーサビリティ保証

データベースの構築・公開が進むにつれ、研究者がどのようなデータをどの段階で用いたのかという「データのトレーサビリティ」が新たな課題として浮上している。メタデータデータベースの拡大と同時に、この課題を解決に導く一つの可能性として注目されつつあるDigital Object Identifier(デジタルオブジェクト識別子)をデータに付与する試みを行い、トレーサビリティ保証の仕組みを構築する。

日本では、データへDOIを付与する活動はまだ限定的であるが、ジャパンリンクセンター(https://japanlink center.org)が2014年10月から登録実験プロジェクトを開始した。そこで、この実験プロジェクトに参加し、これまでに作成したメタデータの情報を元に、DOIの付与実験を行う。具体的には、研究組織で管理している地磁気観測データ・中性風観測データから付与を始める計画である。可能であれば、上記で新たに入力する海外のメタデータについても、同様のテストを行うことも予定している。

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2015年7月22日作成

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