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2009(平成21) 年度 生存圏科学 ミッション研究 20

更新日: 2017/09/18

研究課題

低緯度赤道域の衛星ビーコン観測網構築に向けた国際協力の推進

研究組織

 代表者 山本衛 (京都大学・生存圏研究所)
 共同研究者 守 ((独)情報通信研究機構)
大塚雄一 (名古屋大学・太陽地球環境研究所)
Smitha Thampi (京都大学・生存圏研究所)
Timbul Manik (LAPAN (インドネシア))
Roland Tsunoda (SRI International (米国))
Hien Vo (プエルトリコ大学)
関連ミッション
  • ミッション 1 (環境計測・地球再生)
  • ミッション 3 (宇宙環境・利用)

研究概要

低緯度赤道域の電離圏には赤道スプレッド F (Equatorial Spread-F; 以下では ESF)と呼ばれる強力な不規則構造が現れ、衛星通信や GPS 測位の阻害要因となる。ESF の有力な研究手段として、衛星ビーコン観測による電離圏全電子数の測定がある。特に昨年に打上げられた観測衛星 C/NOFS は低緯度観測に特化しているため、ESF 研究に好適である。しかし現在のところ、低緯度赤道域の観測点は不十分である。代表者は、ビーコン観測用のディジタル受信機 GNU Radio Beacon Receiver (USRP) を開発した。GRBR はオープン・ソフトウエア/ハードウエアを基礎とした低価格・高性能な受信機で、設計情報は https://www.rish.kyoto-u.ac.jp/digitalbeacon/ で全て公開している。本研究は、GRBR の普及を図り、インド・東南アジア・太平洋・中南米地域に広がる広域観測網を構築することを大きな目標に掲げる。本年度はまず、インドネシア航空宇宙庁 (LAPAN)(GRBR の導入を進めつつあるが技術的な困難を抱えておられる)を訪問し技術指導を行う。また共同研究者に掲げた研究機関から GRBR に興味を示していただいているため、各機関における実現に向けて交流を深めて行く。衛星ビーコン観測は、地上の観測網の充実が研究成果に直結する。本研究によって ESF 研究の基盤整備が促進されることが期待される。

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2009年10月27日作成

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