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第308回生存圏シンポジウム
第2回SPring-8木材科学ワークショップ
進歩する木のかがく
~放射光を用いた木材研究フロンティア~

更新日: 2016/03/28

開催日時 2016(平成28)年3月18日(金)13:00–17:20
開催場所 京都キャンパスプラザ 第3講義室
主催者 公益財団法人高輝度光科学研究センター・京都大学生存圏研究所
申請代表者 杉山淳司 (京都大学生存圏研究所バイオマス形態情報分野)
関連ミッション ミッション 2 (太陽エネルギー変換・利用)
ミッション 4 (循環型資源・材料開発)
関連分野 木材学、セルロース科学、文化財科学。

共催:一般社団法人日本木材学会

目的と具体的な内容

本ワークショップでは、放射光を用いた木材研究に焦点をあて、海外放射光施設における研究も含めた事例紹介を行うとともに放射光分析技術の紹介を行い、木材科学分野におけるSPring-8の新規分野への展開を図る。具体的な内容は、①3次元可視化、②植物バイオメカニクス、③セルロース関連物質の構造解析、④赤外分光分析、X線蛍光分析、⑤SPring-8の紹介と、木材研究の海外の事例紹介である。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

材料開発につながる天然ならびに人工物質の精密解析、文化財の非破壊分析、伝統工芸品の分析化学など、ミッション1および新ミッション5-(旧新領域 東アジアの木の文化と科学)に関連し、当該分野の研究の進展に弾みをつけることが期待される。

参加が期待されるコミュニティーは木材科学、文化財科学、材料科学、固体物理学、放射光科学、バイオメカニクス分野である。

なお、本シンポジウムは主催が京都大学生存圏研究所と公益財団法人高輝度光科学研究センターであり一般社団法人日本木材学会が共催した。

プログラム

13:00–13:10 はじめに
杉山淳司(京都大学)
X線イメージングによる三次元・リアルタイム可視化
13:10–13:35 マイクロCTを用いた木質文化財の樹種調査
田鶴寿弥子(京都大学)
13:35–14:00 木質バイオマス内部の非定常熱分解挙動のリアルタイム計測
大徳忠史(秋田県立大学)
X線回折法によるバイオメカニクス研究
14:00–14:15 成長応力とセルロースミクロフィブリル
杉山淳司(京都大学)
14:15–15:00 Mechanistic insights into passive plant movements by synchrotron X-ray scattering
Peter Fratzl(Max Planck Institute of Colloids and Interfaces)
15:00–15:10 休憩
セルロース等バイオマテリアルのX線構造解析
15:10–15:35 温度・湿度変化に伴う多糖結晶の構造変化
小林加代子(京都大学)
15:35–16:00 木材の利用 —再生セルロースの水系溶液からの構造形成メカニズム—
山根千弘(神戸女子大学)
赤外分光法と蛍光X線分析による工芸品や和紙の研究
16:00–16:25 放射光赤外分光分析を用いた出土植物繊維製染織文化財の研究
奥山誠義(橿原考古学研究所)
佐藤昌憲(奈良文化財研究所、京都工芸繊維大学)
16:25–16:40 シンクロトロン放射光測定における極微量成分から推定する古文書料紙の起源探究
岩田忠久(東京大学)
SPring-8の紹介と木材研究の海外の事例紹介
16:40–17:00 SPring-8の紹介と木材研究の海外の事例紹介
八木直人((公財)高輝度光科学研究センター)
Dean Chapman(University of Saskatchewan)
17:00–17:20 SPring-8の利用制度について
木下豊彦((公財)高輝度光科学研究センター)
17:30–19:00 技術交流会(参加者間での情報交換、SPring-8の利用相談などの場)
場所:キャンパスプラザ2階ホール

Symposium-0303
ポスター PDF ファイル (1 359 426 バイト)

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2015年12月22日作成,2016年3月28日更新

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