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第294回生存圏シンポジウム
産学連携・圏間研究型微細気泡研究会

更新日: 2016/01/05

開催日時 2015(平成27)年10月14日 (火) 13:00–17:00
開催場所 京都大学東京オフィス
主催者 二瓶直登(東京大学大学院農学生命科学研究科)
申請代表者 二瓶直登(東京大学大学院農学生命科学研究科)
所内担当者 上田義勝(京都大学生存圏研究所宇宙圏航行システム工学分野)
関連ミッション ミッション 1 (環境計測・地球再生)
ミッション 3 (宇宙環境・利用)
関連分野 農学、化学工学、電気化学。

目的と具体的な内容

ナノバブル、ファインバブルなどの呼称で知られる微細気泡の研究については、現在基礎原理解明から、応用利用に向けた実用化研究の範囲まで、幅広い研究が行われてきている。現状としては、企業、大学等で共同研究も行われてきているが、微細気泡そのものを専門的に扱う学会が少なく、関連研究者が一堂に集まる研究会は開催されていないのが現状である。申請者は、生存圏研究所担当者である上田助教とともに、2011(平成23)年度より震災復興関連の研究に取り組んできた。その研究成果の一つに微細気泡を用いた除染研究があるが、さらに発展して微細気泡を利用した農学関連研究を開始しており、戦略的イノベーション創造プログラムの一つであるナノバブル農業利用の研究に現在携わっている。同様に上田助教を中心とした京都大学における微細気泡の基礎・応用利用研究グループ、また東京大学の濱本助教の微細気泡の土壌内挙動に関する研究グループ、それぞれが独立に研究を進めるだけでなく、横断的に情報交換しながら、実際の微細気泡の原理解明を進めるため、本申請における研究会を立ち上げ、忌憚のない意見を集めつつ、微細気泡研究を発展させることを目的とする。今回の研究会においては、新たに京都大学農学部の小川准教授と、北海道大学工学研究院の渡慶次教授を講演者として招き、特に新しい微細気泡計測技術の発展に向けた情報交換を行った。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

一般的な水と大気を用いた微細気泡技術は、生存圏環境において一般的に利用されうる技術である。今回の研究会では、特に原理解明のための新しい計測技術の確立という観点から研究会を行ったが、テラヘルツ帯における計測技術や、マイクロチップを用いた高感度実験・診断手法などの技術は、化学反応実験にも利用されており、他の分野での応用利用範囲は今後幅広くなると予想される。また、今回の研究会において、出席者全体で大型予算(新学術領域研究)を目標とした予算獲得のための申請を行う事となり、コミュニティ発展に向けた新しい活動が始まっている。

プログラム

13:00–13:10 開会挨拶
東京大学大学院農学生命科学研究科 二瓶直登(発起人代表)
13:10–13:40 「これまでのファインバブル応用研究・基礎研究事例の総括」
東京大学大学院農学生命科学研究科 大下誠一
13:40–14:40 「マイクロ・ナノ流体デバイスを用いた分析・診断および機能性粒子の形成」
北海道大学 大学院工学研究院 渡慶次学
14:40–15:10 「テラヘルツ波全反射分光法を用いた水」
京都大学大学院 小川雄一
15:10–15:20 休憩
15:20–16:00 「ファインバブル基礎事例紹介」
各自研究紹介(徳田、杉山、上田、濱本、二瓶 ×8分)
16:00–16:25 「今後の研究展開について」
16:25–16:30 閉会挨拶
京都大学生存圏研究所 上田義勝

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2015年12月1日作成

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