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第185回生存圏シンポジウム
生存圏科学スクール2011
Humanosphere Science School 2011 (HSS2011)

更新日: 2015/12/04

開催日時 2011/09/30(金曜日) - 2011/10/03(月曜日)
開催場所 インドネシア・マルク州・アンボン市・Baileo OikumenおよびSwiss belhotel Ambon
主催者 京都大学生存圏研究所、インドネシア科学院生物材料研究・開発センター、Pattimura大学農学部、京都大学東南アジア研究所
申請代表者 吉村剛 (京都大学生存圏研究所居住圏環境共生分野)
関連ミッション ミッション 1 (環境計測・地球再生)
ミッション 2 (太陽エネルギー変換・利用)
ミッション 3 (宇宙環境・利用)
ミッション 4 (循環型資源・材料開発)
関連分野 生存圏科学全般、より具体的には環境科学、植物科学、木質科学、大気圏科学。

目的と具体的な内容

これからの人類社会の生存を図るためには、地球環境全体に及ぼす影響の大きさからアジア熱帯域における「生存圏科学」の構築が不可欠である。

本研究所は生存圏科学の構築に向けて強力な研究協力関係をインドネシア科学院(LIPI)やインドネシア航空宇宙庁(LAPAN)と結んでおり、これまで数回にわたって国際シンポジウムをインドネシアにおいて開催してきた。また、若手研究者・学生と対象としたスクールを、「木質科学スクール」として 2006(平成18)年度から 2 回、その 2008(平成20)年度からは「生存圏科学スクール」として 4 回、計 6 回実施してきた。

一方、本研究所は東南アジア研究所他との共同でグローバル COE プログラム「生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点」を 2007(平成19)年度より実施中であり、上記 4 回の「生存圏科学スクール」は本プラグラムとの共催で行われたものである。

本スクールは、インドネシアの若手研究者・学生を対象とし、生存圏科学全般について最新の研究成果を紹介するとともに、生存圏科学の国際的かつ多面的な発展を企図した活動を維持発展させることを目的としている。さらに、日本人学生も参加させることにより国際的な視野を持った研究者の育成も目指している。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

上述した様に、アジア熱帯域における「生存圏科学」の構築が人類のこれからの生存のためには必要であり、そのためには、科学的データに基盤を置いた生存圏の正確な「診断」と「修復」が不可欠である。

生存圏研究所が実施しつつある、インドネシア科学院(LIPI)、インドネシア航空宇宙庁(LAPAN)などとの国際共同研究やグローバル COE プログラム等のサポートによる国際シンポジウムの共同開催は、継続的な研究協力体制の維持発展に資するところが大であるとともに、生存圏科学の地球規模での発展に寄与するところが大きい。

本「生存圏科学スクール」には、インドネシアから 150 名の若手研究者・学生が参加し、環境科学・植物科学・木質科学・大気圏科学に関する最新の研究成果を聴講するとともに、活発な討論により「生存圏科学」の幅広い繋がりを意識することとなった。今回を含めてこれまでの計 7 回のスクール(「木質科学スクール」として 2 回、「生存圏科学スクール」として 5 回)により、600 名を越えるインドネシアの若手研究者・学生が聴講生としてリストアップされており、これはそのまま「生存圏科学コミュニティ」の一員としてカウントされうるものである。また、今回は 3 名にとどまったものの、生存圏研究所で学ぶ日本人学生の参加も推奨されており、教育的な意味でも大きな意義を有している。

以上のように、「生存圏科学スクール 2011」の開催は、生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成に大きく貢献するものである。

プログラム

First Day: 30 September 2011 (Friday)

12:30–13:30 Registration
13:30–13:40 Welcome speech by Prof. Lukman Hakim (LIPI)
13:40–13:50 Welcome speech by Prof. J. B. Tetelepta (UNPATTI)
13:50–14:00 Welcome speech by Prof. Shuichi Kawai (RISH)
14:00–14:10 Opening remarks by Governor of Maluku
  
   Special Session
14:30–14:50 Prof. Takashi Watanabe
Introduction of RISH
  
   Lecture Session I
14:50–15:30 Prof. Bambang Prasetya
Man and Biosphere Program in Indonesia as a Natural Laboratory Model for Sustainable Socio-economic Development for Tropical nature Forest
15:30–16:10 Prof. Shuichi Kawai
Development of the Tropical Plant Fiber Composites
16:30–17:10 Prof. Tsuyoshi Yoshimura
Evaluation of Biodiversity of Wood-deteriorating Organisms in Tropical Plantation Forests and a Proposal for Sustainable management
17:10–17:50 Prof. John Matinahoru
Forest Management in Small Island
17:50–18:30 Prof. Bambang Subiyanto
Strengthening Innovation through Technology Business Incubator in Indonesia

 

Second Day: 1 Ocotober 2011 (Saturday)

   Lecture Session II
09:00–09:40 Prof. Cecep Kusmana
Mangrove Biodiversity in Indonesia
09:40–10:20 Dr. Motoko Fujita
Bird Diversity Assessment in a Tropical Acacia Plantation
10:50–11:30 Dr. Yusuke Ebihara
Current Understanding and Future Directions of Space Weather Research
11:30–12:10 Dr. Masayuki Yamamoto
The Equatorial Atmosphere Radar (EAR): System description and observation results
  
   Lecture Session III
13:30–14:10 Prof. John Tetelepta
Climate Change and Small Islands —Their relationship to Coastal Community Maluku Case
14:10–14:50 Dr. Akifumi Sugiyama
Mutualistic Plant Microbe Interactions in the Rhizosphere
14:50–15:30 Dr. Adi Santoso
Biodiversity based drug —Development of Recombinant Human Erythropoietin for Anti-Anemia
  
   Lecture Session IV
16:00–16:40 Prof. Takashi Watanabe
Lignocellulosic Biorefinary for Sustainable Humanosphere
16:40–17:20 Dr. Kentaro Abe
Cellulose Nanofibers from Plant Sources–Preparation and Characterization
17:20–17:30 Closing Ceremony by Prof. Shuichi kawai

 

Third Day: 2 October 2011 (Sunday)

08:00–17:30 Culture Trip

 

Fourth Day: 3 Ocotber 2011 (Monday)

The 1st International Symposium for Sustainable Humanosphere (ISSH, Special presentation session by Indonesian and Japanese young scientists)

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