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第187回生存圏シンポジウム
東日本大震災復興に向けた生存圏科学

更新日: 2015/05/22

開催日時 2011/08/30(火曜日) 13:00–17:10
開催場所 京都大学生存圏研究所 木質ホール3階
主催者 京都大学生存圏研究所
申請代表者 梅澤俊明 (京都大学生存圏研究所森林代謝機能化学分野)
関連ミッション ミッション 1 (環境計測・地球再生)
ミッション 2 (太陽エネルギー変換・利用)
ミッション 3 (宇宙環境・利用)
ミッション 4 (循環型資源・材料開発)
関連分野 生存圏研究所全分野。

目的と具体的な内容

2011(平成 23)年 3 月 11 日に発生した東日本大震災は、当に未曾有の大災害であり、同大震災発生後、当研究所においても、初動体制として、震災発生直後より関連研究分野の教員による現地調査や全国共同利用の枠組みの中で被災研究者・学生の一時退避受け入れを進めた。

一方、生存圏研究所の経常のミッション研究(環境計測・地球再生、太陽エネルギー変換・利用、宇宙環境・利用、循環型資源・材料開発)は、人類の生存そのものを脅かす怖れのある深刻な問題に対し、人類の生存基盤について中長期的視野に立ち研究開発を進め、社会に対して積極的に提言、および還元を行うことを理念としており、何れも震災復興にも直接・間接的に貢献するものである。所員一同、それぞれこれらのミッション研究を推進しているが、上記の初動的対応に引き続き、経常のミッション研究に加えて、当研究所として可能な取り組みについて中長期的展開も視野に入れつつ検討を重ね、可能なプロジェクトの検討を進めた。

本シンポジウムでは、所外研究者から震災対応に関する提言をいただくと共に、所内の震災対応プロジェクトの提言の総括と、それに基づく今後の全所的な震災対応の方向に関し、総合的討論をおこなった。

生存圏科学の発展や関連コミュニティの形成への貢献

未曾有の大災害である東日本大震災の復興に向けて、生存圏科学が果たすべき役割を問われている。同震災発生以降、当研究所所員其々が、様々な対応を取ってきたが、本シンポジウムの準備段階において、当研究所として可能な取り組みについて中長期的展開も視野に入れつつ検討を重ね、可能なプロジェクトの検討を進めた。そして、本シンポジウムにおいて、組織的な総合討論を行い、全所的な震災対応に関する取りまとめを行った。

そこで、本シンポジウムは、震災復興と関連した生存圏科学の構築に些かなりとも貢献していると考えられる。

プログラム

13:00–13:10 開会挨拶
 
13:10–13:40 放射線・放射能の基礎知識
渡邊崇人 (京都大学生存圏研究所)
13:40–14:10 森林生態系における放射性セシウム動態
新井宏受・徳地直子 (京都大学フィールド科学教育研究センター)
14:10–14:30 放射性物質の生物的広域拡散のモニタリング
柴田大輔 (京都大学生存圏研究所、かずさDNA研究所)
 
14:30–14:40
 
14:40–15:00 福島県下の土壌汚染の現地調査と合理的な放射性核種除染手法の検討
—総長裁量経費による活動報告—
上田義勝 (京都大学生存圏研究所)
徳田陽明 (京都大学化学研究所)
古屋仲秀樹 (京都大学物質-細胞統合システム拠点)
哲 (京都大学原子炉実験所)
15:00–15:20 大気境界層における物質輸送・混合過程の精密測定
津田敏隆・橋口浩之・矢吹正教・古本淳一 (京都大学生存圏研究所)
中北英一 (京都大学防災研究所)
児玉安正・石田祐宣 (弘前大学)
小司禎教・瀬弘 (気象研究所)
15:20–15:40 東北地方太平洋沖地震の木造被害報告
拓郎 (京都大学生存圏研究所)
15:40–16:00 Entomological survey on urban insect pests in tsunami-torn cities in Tohoku
Chow-Yang Lee(RISH, Kyoto Univ.; USM, Malaysia)
 
16:00–16:10
 
16:10–17:00 総合討論
 
17:00 閉会挨拶

 

Symposium-0187   ポスター PDF ファイル (315 233 バイト)
ポスター制作: 梅澤俊明 (京都大学生存圏研究所)

 

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