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2014(平成26) 年度 生存圏科学 ミッション研究 11

更新日: 2017/09/19

研究課題

熱帯産業林の的確なモニタリングを目指したマイクロ波合成開口レーダ偏波散乱特性の解析

研究組織

 代表者 小林祥子 (立命館アジア太平洋大学)
 共同研究者 大村善治 (京都大学生存圏研究所)
SANGA-NGOIE Kazadi (京都大学生存圏研究所)
川井秀一 (京都大学思修館)
Ragil Widyorini (University of Gadjah Mada, Indonesia)
Bambang Supriadi (Musi Hutan Persada, Indonesia)
関連ミッション
  • ミッション 1 (環境計測・地球再生)
  • ミッション 3 (宇宙環境・利用)

研究概要

本研究グループは、これまでに構築した植林会社との連携関係を最大の強みとして、地上観測データと人工衛星データのつき合せによる森林資源解析に取り組んでいる。また特に、年中雲に覆われる熱帯域では、天候に影響されず観測可能なマイクロ波衛星データの利用が不可欠であるため、これまで ALOS 衛星 PALSAR センサ取得のマイクロ波衛星データを用いた研究を継続的に進め、偏波解析・アカシア林における散乱メカニズムに関する知見を十分に蓄積してきた。

近年、研究対象地ではアカシア植林の継続が困難となりユーカリ植林への転換が進んでいることから、生物多様性の見地からも人工林のあり方を考えるとともに、長期的なモニタリングが必要であるという認識が生じてきた。

そこで本研究では、現在、アカシア植林からユーカリ植林への転換が急速に進むインドネシアの大規模産業植林地を対象として研究を進める。2014 年 5 月に打ち上げられたマイクロ波合成開口レーダ(ALOS-2 衛星 PALSAR センサ)により取得される多偏波データを利用し、地上観測データとマイクロ波偏波情報との “つき合わせ” 解析、ユーカリ林の散乱特性解析・経年変化解析を通して、産業植林地の現状把握・長期モニタリングを行うことを目標としている。本研究課題は、アジア地域での産業植林の拡大・持続可能な森林・植林地の利用という新たな環境課題への議論につながるものと期待できる。

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2014年8月8日作成

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